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バチェラー3・雑感・人物考察

(C)2019 Warner Bros. International Television Production Limited

感想

バチェラー3については、エピソードが半分くらい来たところで、正直面白くないなぁと思っていました。
2と比べて、バチェラー自身に深みがないのか、女性のキャラ立ちが不十分かつ奥行きがなく、美しいなぁとは思いながらも退屈なコンテンツでした。

というのも、バチェラー1については、舞台裏まで台本を感じる「ザ・リアリティショー」だったのですが、 バチェラー2は、シナリオの隙間から垣間見える、男性の驚きの目、女性陣の表情の変化が人間らしく、心理の素材としてとても面白かったのです。
また、バチェラー2はヒロインの内面の素晴らしさが響き、あの年齢ですごいなぁと尊敬もしておりました。

歴代バチェラーとの比較

さて、バチェラー1の方には興味がなかったのでスルーして、小柳津さんと友永さんを比較してみたいと思います。 非常に失礼なのですが、服を選ぶ場合に例えさせてください。
小柳津さんは、「この素材で、このデザインだったら、この色が一番だ」というような選び方をする方。 友永さんは、「この色、俺の色やからこれ。素材とデザインはこんなもんやろ」というような選び方をする方だなぁと思いました。

すべての服を見てから、クローゼットも想像しながら総合的に選ぶのか、好きな色の服だけを見るのか・・・ 直感と言えばそれまでですが、これらの考え方の違いは、長い人生において視野や可能性に大きく影響するのではないでしょうか。

最初の違和感は「犬嫌いな人選びません」の一言でした。 人を見ようというときに、あまりに狭量だなと思い、自分はペットを飼わない主義なので、そんなものなのかなぁ~???という感じでした。

人の愛し方は大きく2つあるかと思います。 好きな花を摘み取り、手元に活ける愛し方。 もう一つは、好きな花のために、日当たりをよくし、環境を整えてあげる愛し方。私自身が後者を望んでいることもありますが、友永さんの条件に合わないものは、はじめから無しという感じが少し幼稚な印象でした。


人生というスパンで考えたときに、今の時点での最適解を選ぶのか、良質の化学反応に期待して多少のリスクを取るのかはひとつの大切な観点ではないでしょうか。 未来を見通して十分な丈の服を選ぶのは賢さでもあります。ピッタリとした服はいつかブロックになるかもしれません。 何より、自分自身も変わっていくのですから。

ご家族との関係について

恐らくですが、友永さんご自身は、昔から人の意見を聞かない性質だったのではないでしょうか。 そして、ご家族にも、もはや諦観があるように見受けられました。

そして、ここは確信ですが、野原さんは兄に見せるために連れて行ったのではないでしょうか。 友永さんはお兄様に対して何かを証明するかのように「俺はこんなに凄い女を連れてこられる」という自分を表現しているように見えました。

性格分析

無学な私の分析はこうです。 友永さんは、幼少時からとても容姿が優れていたと思われ、加えて、家柄のこともあり、周囲にチヤホヤされたことが容易に想像できます。 そこで能力以上の自己評価がついてしまい、修正できなかったのではないかと考えます。 家族の真っ当な意見にキレてしまうあたり、身近な人からの指摘でさえも昔から跳ね返しているように思えるからです。

そして、彼の最大の魅力は容姿ですが、そのなかでも特筆すべきは、時折見せる「真剣に見える眼力」です。 あれは多くの人を黙らせて来たのではないでしょうか・・・加えて語彙力の少なさによる断言口調は強力です。

成長過程でのありがたい指摘を受けとれなかったために、成熟が足りていない気がします。 すこし俗物的な指摘にもなりますが、彼の階級的に、フレンチレストランでの所作が物足りないと感じました。 肩の左右のラインのズレ、フォークを持つ両肘の張り方など、リラックスできておらず、場慣れしていないなぁと直感的に思いました。

最後に

バチェラーは企画を通して人間性の欠片を発見するエンタメ番組だと思っています。そのため、今回の結果がどうこうという感想はありません。 ただ、バチェラーがもう少し成熟した方だったら、女性陣のもっと奥行きある表情を引き出せただろうと思うのです。 個人的に残念だったのは、とても素敵な野原さんがお人形のようになってしまったこと。 彼女の表層的なエピソードだけではなく、心が動く瞬間の美しい表情を見たかったなぁと思います。

個人的にバチェラーは華を愛でる番組です。必要な経験を踏んだ男性こそが、女性の美しさを引き出せるのではないでしょうか。

※画像はAmazonプライム・ビデオ公式より拝借しています。
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