レビュー

映画「空飛ぶタイヤ」

【感想】★★★☆☆(76点)

概要

ある交通事故をきっかけに、大企業の正義に切り込むお話です。Amazonプライムにドラマ版があり、予告編を見たときから気になっていました。

役者さんたち

役者さんが本当に豪華でした。演技派が揃っています。長瀬智也さんは男気があってはまり役でしたね。高橋一生さんも適材適所な感じで安心して見ていられます。主要3人の中ではやっぱりディーンフジオカさんが・・・やっぱり日本語はもはや第一言語ではないのでしょうね。表現力の限界を感じます。そして、おそらく表情の作り方も日本的なものとは合わず、ご苦労されているのではと邪推します。端的に下手です。

その他、脇役も贅沢に配してあり、特に佐々木蔵之介さんの目の奥に空洞があるような雰囲気は、どのような演技で作り出すことができるのかと感動いたしました。素晴らしい役者さんですね。大好きです。

感想

予告編からは、もっと「正義」への葛藤を掘り下げたものになるかと思っていたのですが、少し単調で中盤少し飽きました。

なんというか、配役が豪華すぎて、目移りするというか、手広く描いているというか。。。ディーンフジオカさんの演技力があれば、おそらく一番そこを担う人物であったと思うのですが、残念です。

私はテレビを見ませんが、ちょいちょい耳に入る情報をもとに、「正義」を求める気持ちが大きくあったため、この映画は少し力が弱く、肩透かしなところもありました。

ただ、私はドラマ版視聴済みで前提知識とバイアスがあったので、初めて見るとまた違う感想だったかもしれません。

「正義」がこの世にあるということ。それを貫こうとするひとが確かにいること。それこそが私のちからになったような気がします。