レビュー

書籍「本音で生きる」/堀江貴文

【書評】★★★★☆(78点)

この本を薦めたい方

自分の人生を見つけたい方、薄っぺらい人間関係に疑問を持っている方。

大切だと感じたところ

「お金はただ、信頼を取引するツールでしかない」この言葉は響きました。本音で生き始めた私が、本音で人に語りだしたとき、言葉が簡単に届き、応援しようとする人までが現れたからです。実際に体験したことが言葉になっていた、という感じです。

人は真摯で誠実な本音に引き寄せられます。私は滅多にテレビを見ませんが、昨今マスコミを賑わせたアイドルグループの謝罪会見において、ひとりだけ真剣に向き合った方がいたと思います。また、その方は多くのファン以外の人を惹きつけたのではないでしょうか。

本音で生きる人間は強いです。リスクを取る覚悟もあるからです。時に村社会や同僚から白い目で見られることもあると思いますが、見ている人は見ています。その勇気が隣人に届き、また長い時を経て人を動かすこともあります。

雑感

本書のなかで、堀江氏が「本音を言わない人間を気持ち悪いと思う」と表現していました。私も全く同じことを感じて、日常が苦痛な時期がありました。

なぜ率直に話すことをためらうのでしょうか。日本人はとかくこの傾向が強く、幼い頃は、大人になって皆に思考力と論理力と語彙力が備われば、ちゃんと話し合えて、感情論で決着が着くような、訳のわからないアンフェアはなくなるのだろう・・・と思っていましたが、実際は大人の世界でも、会社のなかでも変わりませんでした。

理由は様々でしょうが、出世のためや和を乱さないために、多くの人が本音を隠し、スマートそうに振る舞っています。その世界では議論は無理だし、意味もありません。いつまでも同調圧力&空気読みです。

一歩踏み出し、自分から気持ちのよい世界へ行きましょう。あなたの本音に本音で応える人がきっといます。そんな人を旅のパートナーに選びましょう。