レビュー

映画「縄文にハマる人々」

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【感想】★★★★☆(82点。なんか元気でる)

概要

縄文時代にハマっている人々を追うドキュメンタリー。次第に独自視点で縄文にまつわるものを探し始めるのが面白い。初めから終わりまでゆるいテーマ曲と語り口、そして縄文のゆるキャラ顔にだんだん魅せられていく。映画を見終わった後には土偶が欲しくなっているから不思議だ。

ゆるい映画でリラックス効果が満点なので、好きな飲み物を用意して、だらだらと観るのがいいと思う。

感想

私はそもそも歴史が苦手分野で、縄文時代についてはその名前ぐらいしか知らない。正直、この映画に1ミリの興味もなかったが、予告編を見てからなんだか気になってしまい、作業BGMのつもりで再生したらうっかり見入ってしまった。

気の抜けるようなナレーションがいい。観ていると、なんか元気でた。そして今、何か土偶的なものが欲しい。

火焔型土器は、やっぱり炎と空気の対流なんかを意識して設計されているような気がしたので、炎のなかで燃えてる映像が見たいなと思っていたら、映画の後編でそのシーンがあり満足した。

なんだかんだで、にわか以前の私までもが縄文について何か言いたくなっている。ヤバイ。土偶に取り憑かれ始めている。それにしても、縄文について語る人たち、みんな楽しそうだなぁ。

土偶の取り扱いはAmazonよりも楽天市場の方が多いようだ。延々と購入者レビューを読んでいるのだが、みんな楽しそうだ。私も欲しいのだが、ひとまず部屋の雰囲気に合いそうもないこの物体を、一体どのように飾っているのかに興味がある。

秀逸だったのは、テラリウムや水槽に沈めて飾っているというレビューだ。なるほど、そういう使い方があるわけか。土偶と亀や多肉植物が出会うのも悪くない。私はずっと以前に縄文博物館で購入したことがある、ドデカイ土偶クッキーも探しているのだが、まだ見つからない。あれは2次元的ではあるが、焼き具合といい、土偶感といい、素晴らしかった。

そう言えば、飽き性の私は、かつて陶芸もやっていたことを思い出した。実は土偶を自分で作るのが楽しいんじゃないか。腕はサッパリだが、むしろヘッポコ感こそが味になるのかもしれぬ。土偶の中ってどうなってるんだろう・・・などと考えながら「土偶 作り方」でググってみた。すごい!楽しそうだ。是非、画像や動画検索してみてほしい。こんなのもあった。みんなの縄文愛がすごい。

最後に本当にどうでもいい感想なのだけれど、この妙に力の抜けるポンポコ感のあるBGMは、映画「はりぼて」に通じるものがある。どっちも好きだ。延々と聞いていたい。どっかにポンポコ再生リストでもないかなぁ。