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バチェロレッテ2 #00

(C)2022 Warner Bros. International Television Production Limited

はじめに

放送に先駆けてリリースされた参加者のアンケートがなかなか興味深く、じっくりと読み込んでいた。本編配信前だが、少し思うところがあったので残しておきたい。

たかがアンケート、されどアンケート。細部の言葉遣いには人間性が表れる。短く編集されている可能性はあるが、あえて重箱の隅をつついてみたい。個人的には、PVにおける、各人で指標が異なり覚えきれないウケ狙いのバロメーターよりは、同じ質問に対するアンケート回答の方が比較でき面白いと感じた。

今回は極端に情報量が少ないなかでの推察なので、「このような表現があった場合、このように解釈することがある」ぐらいに気楽に読んでほしい。放送までの暇つぶしだ。

過去のバチェラー・バチェロレッテ記事はこちらから

参加者アンケート

ツイートが消失した場合に備えて、【公式】バチェロレッテ•ジャパンTwitter@BachelorJapanより引用した画像を念のため貼っておく。それにしても「女性を落とすための技やコツは、何かありますか?」という設問はひでぇ。せめて恋愛テクニック・アプローチぐらいの婉曲表現にしておけばいいのに、きっとこのアンケートの作者は男性だろう。

【公式】バチェロレッテ•ジャパンTwitter@BachelorJapanより引用
【公式】バチェロレッテ•ジャパンTwitter@BachelorJapanより引用
【公式】バチェロレッテ•ジャパンTwitter@BachelorJapanより引用
【公式】バチェロレッテ•ジャパンTwitter@BachelorJapanより引用
https://twitter.com/BachelorJapan/status/1540968110466863105?s=20&t=Geq1RYmSu1CxRBx7yHquKw

「あげる」表現

アンケートの中で最初に気になったのが、幾つも登場する「~~してあげる」表現だ。まずは列挙したい。

田村一将氏

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「話を引き出しながら聞いてあげる」

阿部大輔氏

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「基本的には彼女の行きたいところ、したいことをさせてあげたいです」「人にもよりますが、女性は基本的にしゃべるのが好きなのでひたすら話を聞いてあげます」「何年たっても妻にはサプライズをしてあげたい」

澤井一希氏

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「心がけたいのは、しっかり話を聞いてあげたり、相手の目を見て話すこと」

山邊玲音氏

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「コミュニケーションをとるときにたくさん笑わせてあげたり、まず女性をハッピーにしてあげることを心がけています」

「あげる」表現をしたのは全4名だが、これは田村一将氏、阿部大輔氏、澤井一希氏の3名と、山邊玲音氏に分類できる。山邊玲音氏の「笑わせてあげる、ハッピーにしてあげる」はやや引っかかりを覚えるものの、能動的な行動を含んでいるためそこまで気にならない。シンプルに「笑わせて、ハッピーにする」と言い切る方がより魅力的ではあるし、好きな相手なら女性は勝手に笑うしハッピーだが、まぁ相手の幸福を探そうとする気概が伝わるのでそれはいい。

問題は前3名に共通する「話を聞いてあげる」だ。「あげる」という言葉はその行動が「サービス」であると考えているからこそ出てくる表現だと思う。パートナーの話を傾聴するのは当たり前のことだが、ことさら大仰に宣言し、「あげる」サービスと捉えている辺りが引っかかる。施しのつもりなのだろうか。

そして、このような表現が出てくるのは、「女性の話は冗長でつまらない」と考えナチュラルに軽視しているからではないだろうか。人が何かを語ろうとするとき、それは個人的な体験を共有することで、不安や悲しみを緩和したり喜びを増幅したいという思いや、何か深い意味が見つかりそうだから一緒に探したいという思いからで、特にオチもないものだ。そんな豊かな時間にもかかわらず、心が貧しいために非生産的で退屈に感じるから、聞くことがサービスであるような勘違いをするのではないだろうか。

パートナーに対して「聞いてあげる」という表現が出る時点で、個人的には「終わってる」と思うし、そもそもそんな態度の傾聴に「あげる」と主張するほどの価値があるとも思えない。彼らは尊敬する上司や大切な顧客、親友の男性の話を「聞いてあげる」などと表現するだろうか。唯一の相手からこぼれる唯一の言葉を拾わずして、それは一体何の関係なのだ。

女性の接待トーク

阿部大輔氏の「女性は基本的にしゃべるのが好きなので」発言にも通じるが、関連して少し思うところがある。女性が男性の機嫌を損ねないように接待をすることは多い。幸せにはなれないと思うが、これこそが最強の男ウケ戦略とも言える。量産型女子は「さ・し・す・せ・そ」をランダムに繰り返して、男性の自尊心をくすぐり、感情ケアによる快楽を釣り上げる。頭の中では鼻歌うたってると思うぞ。適当に聞き流してしまっても、タイミングよく大げさに驚けばごまかせるし、たまには真剣な感じで「もっと知りたい」風に媚びてもそこそこ効くだろう。チョロいのだ。この手の攻撃が効く男性はマジでチョロいのだ。

さて、話を本筋に戻そう。「聞いてあげる」勢のうち2名は33歳、40歳とそこそこの年齢で、モロにこの接待を日常的に無料で受けていると推察できる。だからこそ、接待ではない、女性が自分の思いを話すという行為そのものが退屈でたまらず、思いを受け止める対象として求められているという喜びにも繋がらず、ただただ忍耐の時間であるのだろう。彼らは「聞いてあげる」という言葉の裏でこう表現している。「僕ちゃんは、自尊心をくすぐる接待トークだけを欲してるんだ。”楽しい”話をしようよ」と。どこまでも貧しい。

「あげる」の危険性

そして、人間関係で「あげる」が大量に出てくるのは危険信号でもある。「今日は話を聞いてあげた」「やりたいことに付き合ってあげた」と常に考えている場合、率直に関係は終わっている。それは既に、関係を維持するためにこなすべき作業になっている。親しい間柄だった場合、「今日はよく話してたな、やっぱり何かあったかな。私も聞いてほしい話があるけど今度にしよう」「頼まれた流れで付き合ったけど楽しめた・イマイチ向いてなかった」とシンプルに思うんじゃないだろうか。二人の関係を、何かポイントの応酬や損得勘定で捉えていないか定期チェックすることは重要だ。

私がこれほど「あげる」表現に敏感なのは理由がある。幼いときに、何かの手伝いを母親に「~してあげる」と言ったら、なかなかのトーンで「(心から)したくないなら、しなくていい!」とピシャリと言われた。

喜ぶかと思ったのに否定され、アホはたいそうショックを受けたので知恵熱が出そうな勢いで考えた。当時は「押し付けがましく不快にさせる」という程度にしか言語化できなかったが、今なら分かる。この表現はどこか相手を見くびり、自分が勝手に「善き・価値ある」と判断したことを同意もなしに相手に押し売る行為である。そもそも相手が欲しているか、価値を感じているかが不明である上に、恩を押し売り、後に返してもらうぞというプレッシャーをも与える。だから私はこの言葉をもう使わない。相手に何かしたいと思った場合は、負担にならないようにやる。

ビジネスシーンにおいては、このような損得勘定や返報性の法則を利用するのはそこまで問題ではないと思うが、あくまでプライベートな人間関係において「~してあげたのに」という文句が出る場合、私はとても警戒し、何か対価を求めている己の醜さ、もしくは我慢しすぎていないか関係の不均衡さを確認するようにしている。何にせよ、コアな人間関係には持ち込まないのが吉だろう。

子供に言及

理想の結婚生活について子供に言及したのは全5名だ。まずは列挙したい。

中道理央也氏

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「自分達のことは二の次で、子供を一番に考える夫婦でありたい」

ジェイデン トア マクスウェル氏

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「子供がいて犬がいて。子供の成長をみながら、パートナーとはずっと恋人のようで」

雲母翔太氏

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「家族でキャンプをして子供と釣りをしてカヌーにのって家族をもてなしたい」

田村一将氏

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「子供3人、ペット飼いたい」

阿部大輔氏

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「子供は2~3人」

アンケートの手間を考えると、出演が決定、もしくは相当に候補者が絞れた段階以降で回答したものだろうと思うが、産む性であるバチェロレッテはまだ一言も「子供がほしい」「子供を産みたい」とは言っていない。そんな段階で子供に言及するのは不用意であるとともに、勝負の観点からも端的に頭が悪い。

中道理央也氏、ジェイデン トア マクスウェル氏、雲母翔太氏の3名はまだ、無邪気に理想の家庭像を語っているだけなので流せる面もあるが、子供の人数にまで言及している田村一将氏と阿部大輔氏のデリカシーのなさは看過できない。33歳、40歳という年齢であることを加味すると、さらに醜悪な発言だ。本当に発注するだけで済む側は気楽でいいな。

デジタルタトゥーとはよく言ったものだが、それは何もヌード写真や黒歴史だけではない。このようなうかつな発言も、不妊や選択によっては、将来のパートナーや己をも傷つけかねないとの想像力がない点にはがっかりだ。子供の人数といったようなデリケートな事柄はパブリックで発言することではない

私は、旅のなかで子供の話題が出るかどうか、出るとすればどちらからか、また、子供の人数にまで言及する者が、出産による彼女や自分のキャリア断絶をどこまで具体的に考えているのかに注目している。

思慕の連続性

以前、映画「花束みたいな恋をした」のレビューで、思慕の連続性について書いたことがある。「結婚と子供」を連続したものとして捉える人間は多いが、これは本人に確認しなければ絶対に分からない。特に産む側の女性は妊娠・出産・後遺症のリスクを抱えている上に、現在日本では育児による生活の変化が女性に偏りすぎているという現実もある。

産みたくない

私は小学6年のときに唐突に「子供は産みたくない。生涯産まない」と思い、以来これが揺らいだことがない。一度だけこの人に頼まれたら産むかもしれないと思う出会いがあったが、それは彼の素晴らしさは繋ぐべき命だと感じただけで、「産みたくない」という根本的な部分が変わることはなかった。そういうものなのだ。産める性である女性は、それほど幼い頃から自問を繰り返し、出会いを果たすまで10年20年考え続けている。しかしながら、パートナーにこの思いを告げるのは本当に難しいので、あらゆる可能性があることを知り、決めつけないでいてくれるだけで多くの女性が救われることだろう。

想像する

男性は、例えば「もし、子供に常時ケアが必要な障害や疾患があったら」と考えてみることがあるだろうか。あなたは、小児入院の付き添いがどれほど過酷なものか知っているだろうか。成長しても解放されることない常時ケアの必要な子供を育てる難しさを知っているだろうか。そんな場合、生まれてきた命を守るために、たいてい母親がキャリアを諦めてケアに専念していることをご存知だろうか。仮にケアを分担できたとして、通院・通学に利便性のある住居が必要となったり、時間調整がしやすい職業に転職する必要も出てくる。子供を家族に迎えるというのはそういう想定外を含めてのことだ。100%の覚悟を持てとまでは言えないが、これらを一度も想像したことのない男性を女性は積極的に選びたくはないだろう。子供とのキャッチボールやキャンプを夢見るのもいいが、あまりの解像度の低さに女性の目は冷めきっている。

残念ながら、障害児を持つ家庭の離婚率は健常児を持つそれの数倍上回るという統計的事実がある。なかでも、子供が発達障害などの精神ハンディキャップ・ギフテッドを持つ場合、父親と母親との意見が合わず協力体制が取りづらいという話をよく聞く。

これはおそらく、自明である身体ハンディキャップよりも、基準がわかりにくい発達障害などの精神ハンディキャップ・ギフテッドを受容するのには各人で必要な時間が異なるためだろうと思う。「通常学級に行ける」「特別支援学級で適切な訓練を受けたほうがよい」など子供の状態や考え方も様々で、治療方針がまとまりやすい身体ハンディキャップとは異なり、真剣に悩むほど衝突も多くなる。

そして、母親は自分の腹を通った子供の遺伝子を疑いようはないが、父親は違う。己の生み出した結果に動揺した父親は、たとえそれがあり得なくとも卑怯な可能性に縋り、責任を果たさず逃げることも多い。障害児を抱える母子家庭が、子供から目が離せないため仕事もできず貧困に直結しているグロテスクな光景は日本中にある。

子供が生まれる前から考えすぎだと思うかもしれないが、これらを想像することは社会の構成員としての義務でもある。自分事として考えられるときに社会的弱者についてできる限り想像するのだ

現実としては、「先天性疾患のある子供の養育は経済的にも心身にも相当の負担があるだろうな・・・」と思い、「でも、きっと大丈夫。どんな子供でも愛する」と決意して産むしかない。素直な感想はきっとそんなもんだろう。それでいいと思う。上出来だ。

ここで心に留めてほしいのは、あなたが想像した「最悪を生きる人間」が現実にいるということだ。そうなったらどうしようと不安になった現実を必死で生きている家族がいる、そのことを忘れてはいけない。その責任と現実が個人にどれほど重くのしかかってくるか、それは自分にこそ起こっていたかもしれないのだから。だからこそ、最悪を最悪のままにさせない、社会全体で支える仕組みを充実させることが必要だ。

産むか産まないかは別として、いつかの子供を想像する仲間として私達は連帯しよう。すべての命が尊重され「なんとかなる」と思える社会に変えよう

気になるコメント

ひとつひとつネチネチとツッコんでみたい。

阿部大輔氏

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判断基準
「よく笑う子」

まぁ、人間楽しかったら笑うし、幸せで満たされていたらニコニコしてるもんだ。表現の大小はあるだろうが、よく笑うかどうかは人格というよりも相性で、本質は笑顔を引き出せる関係性かどうかというところだろう。この発言からは彼の自信のなさが透けて見える。

また、男性が女性に対して使う「子・娘」表現は、「女子供」という軽んじ、または、庇護・支配対象としての視線が感じられ不快だ。きっと彼も年下男性に対しては使用しないだろう。

加藤友哉氏

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判断基準
「お互い価値観、志を共有できるかどうか」

価値観は分かる。しかし「志の共有」は分からない。彼がどのようなつもりで言っているのかは不明だが、なんとなく「自分がこうと決めた生き方には付いてきてくれ」と、仕事や人生に対して妻のサポートを当然と考えているのではないかと警戒してしまう。何かの目的が強烈に一致してタッグを組むようなカップル以外は、志や信念なんて異なるものじゃないのか。

横山竜之介氏

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コメント全般

どこがどう悪いという訳ではないが、全般的に面倒臭さが漂っている。あまりにもフワフワッとした回答はやる気がなかっただけなのかもしれないが、とにかく彼とのコミュニケーションは骨が折れそうだという予感がする。きっと言語より感覚派なんだろうな。

高橋航大氏

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判断基準
「~~~~、そこを見定めにいきたいです」

この発言は面白い。なぜ「見極め」ではなく「見定め」なのか。2つの言葉はよく似ているが、決定的にニュアンスが異なる。分かりやすい例は「品定め」だろうか。定めるという言葉からは「上から下へ向けられる視座」が感じられる。このあたりの言葉のチョイスはセンスとしか言いようがないが、彼からは回答の文字数からしてヤバさしか感じない。

澤井一希氏

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理想の結婚イメージ
「少し、相手に尻に敷かれて~」

私はこの表現をとても警戒している。もちろん一概には言えないのだが、男性の育児が「イクメン」と過剰表彰されたりするのに似ていて、女性の当たり前の権利主張を「尻に敷かれた」と表現する者があまりに多いからだ。

また、「尻に敷く」という表現からは、なんとなく鬼のような女性が貧弱な男性を座布団代わりにしているような絵面が浮かばないだろうか。この女性を醜く、男性を被害者ポジションであると空想させてしまう他責感のある言葉が気に入らない。代わりに「妻のリードに添って、妻の意向を尊重して」と言えないのは何故だろうか。きっとプライドが高く、自分が「弱い」ではなく、あくまで「被害者」もしくは「敢えて負けてあげている」と言いたいのではないだろうか。まぁ、彼の本心が分からないので、ここは想像に留めて本編を待ちたい。

文章から見るモテ・非モテ

「人類が声を失う世界線」が来たとでも思って、文章から受ける印象のみでモテ・非モテ分類をしてみたい。現実にはこれだけの情報で判断することはないので、完全なお遊びだ。

チーム・モテ

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アンケート回答に問題ない方は数名いたが、なかでも特にコメントが素敵で人間性に期待が持てる人物は、早瀬恭氏、佐藤マクファーレン優樹氏の2名だ。パートナーとの喜びや心地よさの共有を重要視しているのが伺える。このアンケートを読んだだけで「なんか優しそう」と思ってしまい、やっとバチェロレッテ2に興味が出てきた。

チーム・非モテ

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田村一将氏、阿部大輔氏は発言に複数の引っ掛かりを感じた。加藤友哉氏は淡々としすぎていて想像が膨らまず興味が持てない。横山竜之介氏はコミュニケーションコストが気になる。高橋航大氏は長文から滲み出るヤバみ。美留町恭兵氏は「一人で行かない場所」とのカップル機会利用感や、「今まで出会ってきた男とは違うな」などのコメントから全く魅力を感じない。自分で選んできた男性には誇りを持ってるし、余計なお世話だ。

以上、完全なる独断と偏見だが、本編では是非期待を裏切ってほしい。

待ち遠しいよね

今後Upする予定の本編レビューは、いつも通り本編・PV・出演者アンケートのみを参照し、面倒なので個々SNSのチェックはしない。

放送開始前から、何やら個人的事情の暴露など場外乱闘が散見されたが、出演者はプライベートまで売り飛ばしている訳では無いし、私はそれを扱わないと約束するので、安心してまたレビューを読みに来てほしい。ここでは平和的にあくまで表現物を鑑賞するだけだ。

また、ルッキズム的なつぶやきも目についたが、そのような発言は見ているだけで悲しい。男性もルッキズムによる批判は当然傷つくし、どうかもう一度「属性=自分では選べないもの・変えられないものについて言及しない」という視聴マナーを確認してほしい。きっとそういう発見の方が何倍も楽しいから。

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最近観たリアリティショー

最後に、Netflix&Youtubeで観たものがあるので感想を書いておきたい。暇つぶしにどうだろうか。

ラブ・イズ・ブラインド

これは、カップリングまではお互いが見えない「声のみ空間(ポッド)」で対話し、晴れてカップルになればリアル対面し、数日間の仮同棲をした後に最終判断(別れ・結婚式)をするという企画だ。

結論から言うと、割と面白かった。ただ、導入部はキャラが立ってない内にいろんな人物にスイッチされるため、アホには誰が誰だか分からず脳が疲れた。めっちゃ人多い。バチェラーシリーズはやっぱりワンウェイで構図がシンプルなため人間関係の把握がとても楽だ。

お互いが見えない空間で話していると、人は「自分を知ってほしい」という欲求が出てくるのか、内面を話し始める者が多かった。また、バチェラーシリーズよりも突っ込んだ話になることが多いのも興味深い。それが前半の見どころで、後半は化けの皮が剥がれるのを確認するターンとなり、結婚に対する具体的なイメージの男女差などがはっきり出てくる。思い入れのあるキャラクターが出てくれば楽しく完走できるんじゃないだろうか。2があったら見るかもしれない。ただ、登場人物が多く、思惑が交錯するので本当に脳が疲れる。編集にはもっと工夫の余地があると思う。

どうせなら、バチェラー&バチェロレッテの出演者を再利用してポッドに詰め込んでみてほしい。ある程度キャラ立ちしているので、きっと最初から楽しめる。

脱出おひとり島

これはまぁ、ルッキズム万歳のシンプルな企画で、目新しさは登場人物の完成度以外特になく、ありふれたリアリティショーといった感じだ。楽しめるかどうかは、登場人物や他人の恋愛事情にどこまで興味を持てるかで決まりそうだ。私は数話飛ばして最終確認をしたら気が済んだ。シーズン2があっても観ないような気がする。

ただひとつ、最高にモテていた女性がめちゃくちゃチャーミングかつ上質な色気を纏っているので、模倣できるような気はしないが、参考にしてみるといいかもしれない。所作や瞬きの仕方がなんか凄い。ありゃきっと天性のものなのだろうなぁ。異性愛者の私もポーッとしてしまう程の妖しさだ。彼女をチェックするために見る価値はある。

THE NAKED

こちらはYoutubeの公式ディスカバリーチャンネルで配信されているシリーズで、久しぶりに覗いたらシーズン4が配信されていた。8月まで無料視聴できるようなので気になったらチェックしてみるのもいいかもしれない。

これは、見知らぬ男女が完全に裸で、たった1つだけ道具を持ち込んでサバイバルするというリアリティショーだ。医療班が同行しているとは言え、毎回過酷な旅になる。飢えと疲れが人間をどう変えていくのか観測できる所が他のショーとは一味違う。どのシーズンだったか忘れたが、複数チームが参戦する回で、収穫物の差が貧富の差・パワーの差になったり、嫌われてしまった者がコミュニティを追い出されるのを観測できるものがある。原始の社会を垣間見るような面白さがある。

インスタントホテル

これは住宅オタクの私がオススメする、住宅系リアリティショーで恋愛要素はもちろん皆無だ。インスタントホテルを経営する人々が互いの運営するホテルに泊まりながらメタクソにやり合っていて面白い。

インテリアデザインマスター

こちらも住宅系で、改装の出来栄えで競い合う勝ち残りゲームだ。バチバチはなく、施主の意向をあまり気にせず大胆に改装してしまうのが面白い。

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※画像は全て、Amazonプライム・ビデオ公式とWarner Bros. International Television Productionより拝借しています。

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