Yも磨けばラヴ上等なボーイフレンドになるのかい?
はじめに
私が男磨きハウスという番組を知ったのはつい先日で、桃山商事の配信がきっかけだ。Abemaは害悪で観ればみるほど脳が溶けてバカになるため視聴しないと決めているのだが、聞けば聞くほど問題がありそうな本作は自分で確認することにした。
そういう訳で、未視聴の方には無料期間も終了してしまいタイミングが悪くて申し訳ないのだが、3話(全5話)までは今でも無料で視聴可能だ。それでも十分ヤバさを実感できると思うし、課金するほどの価値はない。有料エピソードに言及する場合は実況解説を入れて未視聴でも読めるように書くつもりなので安心してほしい。まぁ、別の意味でこぶたの心が折れた衝撃の2話は観てほしい。度肝抜かれたわ。
おことわり
本作品は構成上避けられないので、出演者の容姿が与える影響について言及する。また、やっぱりこれも避けられないので下ネタも書く。では、まず言葉の定義を共有してから、どっぷりと長いトリップを共有していきましょう。
ウケとモテ
性愛対象の歓心を得ることは、通常ざっくり「モテ」にまとめてしまうことが多いが、それでは雑すぎて追いつかないので、「ウケ」=存在の許容(男ウケ・女ウケ、主に容姿と初動のコミュニケーション能力が軸)、「モテ」=存在への思慕(人間力が軸)と狭義で定義する。過去記事で詳しく説明しているので、よければこちらも参照してほしい。
人物雑感
ヤバそうな男磨き界隈と一切の接点を持ちたくないので、今回は検索回避のためにイニシャル表記とイラストで対応する。ペンタブで適当に描いたが、悪意ではなく純粋に下手なので大目に見てほしい。◯とかの図形だけでなんとかなるかなと思ったらそうでもなく、イラスト初心者が◯から始めてだんだん飽きていく様子も見てやってほしい。遅延処理とはなんぞ??線を引くのも難しいとは知らなんだ。
今回観察力全開で挑んだのだが、メモはYKK、YKKとヤバい・キツイ・キモいの略語で埋め尽くされていた。Mr.Yの美容室事件についてはKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKとKがK点超えするに至り、疲れきってしまったおばちゃんのギャグも冴えない。
それではヤバい順(D,Y> J >> T >A,S)に書いていく。
Mr.D

「セックスしたいです」が口癖で体格の大きい彼は色んな意味でずっと怖い。途中から「呪術廻戦の頭噴火するやつに似とるな」と見比べながら観察していた。カッカカッカしているところもよく似ている。
食事は食事だけの同意だと何回言えば
街コンに参加した4話で次のようなことがあった。連絡先を交換した女性のひとりと二次会へ。序盤は平穏に食事していたが、「付き合う前に体の関係はありですか?」と唐突に切り出す。女性は「なしです!!」と即答するが、彼はさらに「正直やりたかったです」「ここに来た理由も、卒業したいんです」と最低発言を重ねる。彼は番組中ずっと「セックスしたいからモテたい」と言い続けているのだが、これは因果が逆だ。「モテた結果合意に至ってセックスすることもある」というのが猿ではなく人間社会のルールだ。バーーーーカ。あと二次会が決定した瞬間に「お持ち帰りだーーー!!」とナレーションが入ったのも覚えてるぞ。この番組がどういう倫理観のもとで製作されているかよく分かる。
ポルノ脳
もうこいつはダメだ。呪術廻戦の頭噴火マンとおんなじで脳が溶けちゃってる。脳の変化は不可逆な部分も多いので甘くみない方がいい。わざと呪いをかけるよ、お前は一生幸せなセックスができない。本当に自分に焦がれ発情している世界一エロい女性に見つめられてゾクゾクすることは一生ない。その女性の内蔵がどのように蠢き誘惑し、分泌液の種類さえ知覚できるほど明確に変わるのを知ることは一生ない。お前に残るのはせいぜい単なる摩擦処理による刹那の快感だけだ。それが右手よりマシなら上等なのか?チープな性経験で満足できるなんてほんとお手軽だな。バーーーーカ。
童貞いじりは支配の攻撃
童貞いじりをされて辛かっただろうが、女性にしてみれば「知らんがな」でしかない。セックスは単なる生活習慣のひとつだ。20歳になれば全員が必ず飲酒するわけではなく頻度も個々人で異なるし、飲む機会がなかった人間を馬鹿にすることもない。セックスも同じなのに特別視し過ぎだ。
そして何より「童貞いじり=支配の攻撃」であると認識することだ。童貞だからイジっているのではない。自分より下に置きたいからその事象を利用しているだけだ。仮に童貞でなくなったとしても、「何歳まで童貞」「3分でスピード卒業」とか永遠に続くぞ。だってイジりの本質は「属性への言及」ではなく「支配」だから。理由なんて何だっていいし、いくらでもある。何かが起こったとき、必ず「その人はそれをすることで何を得るのか」という視点を持つことが大切だ。
Mr.Y

この人、なんだろうな…福祉の介入が必要だと思うし、かなりしんどい経験もしてきているのだろう。とは言え、美容師が露出していた腰をガン見する視線はいただけない。しばらく凝視した後、「いかんいかん」みたいな感じで視線を必死に引き剥がして目を瞑るのだが、叫んでしまいそうな程気持ち悪かった。これ、放送していいのかAbemaさんよ。
視線のコントロール
視線の話はまたどこかでじっくり語ることとして、今回は簡易的に。見ては失礼だと気づいてから逸らすのでは遅い。初めから見てはいけないのだ。女性はこの感覚を銭湯などで幼少期から自然に学ぶ。女性の裸体や素肌を見ることに禁忌感というのか、とにかく「見てはいけない」という感覚が強く染み付いている。もちろん銭湯で他者の裸体は視界に入っているのだが、視線を左右ではなく前後でずらしてピントを抜き意識しない風景に寄せている。だから互いに裸体でいても安心して湯の中でぼんやりしていられるのだ。時折小学生男児の女性浴場使用が問題になるが当然なのである。男児の視線は異質なので絶対に気づくし、緊張が高まる。もうこれは防衛のためのどうしようもない反射だ。繰り返すが、女性は絶対にMr.Yのような視線で女性を、人間を見つめない。
男性はどこで視線のコントロールを学ぶのだろうか。音楽や舞踏など芸術系の習い事をしていると指摘される機会があるかもしれないが、あまり一般的ではないだろうも思う。対して、視線の欲求を解放してしまう仕掛けは日本中に溢れている。ポルノだ。とりわけコミックとアニメだ。女性の素肌をつい目で追ってしまうのは自覚さえない男性も多いと思うが、それはコミックの視線で「当然そうすべきもの」と学習し続けている影響なのではないかと私は考えている。やたら強調して執拗に描かれた胸部や臀部。作業として生身の人間でも確認する癖がついちゃってるんじゃないの?
こんなことを言う私も実は自覚がある。つい最近、女子学生の足が出ていて目が行ってしまったのだ。別に発情はしていないし「寒そうやで…」と思っただけではあるが、これ、ヤバいなと自覚した。なんか無意識に見ちゃったのだ。とてもショックだったので、なんでだろうと考えていたのだが、もしかしたら最近少年漫画をいくつか読んでいたのでその影響かなと仮説を立てて検証している次第だ。気をつけたい。
Mr.Yは、「キモい」という言葉をこれまで何度も浴びて傷ついてきたと失礼ながら勝手に推察するが、厳密に言えばそれは容姿そのものではない。容姿の足切り依然に、視線の足切りが発生している。率直に、私は彼のような視線を持つ者を私的空間に絶対入れない。街コン中に目も合わせずに立ち去る女性が出てくるが、ああいう風に危険回避をして絶対にフル無視する。極力印象を残さずに速やかに去るのが一番安全だと経験上理解しているからだ。
あらゆる生物にとって、性愛の現場は必ずリスクを負う側のfemale choiceだ。選ばれない限りチャンスは一切ないのだと切り替える必要がある。あんな街コンの現場なんてたまたま同じ飛行機に乗り合わせたぐらいのものでしかないのに、彼の感情や入れ込み具合が重すぎて恐ろしい。気に入った女性がMr.Dと二次会に出かけてしまい、失恋した気分にまでなっているのは早い早い早い、なんでやねん。情緒の振れ幅が怖いわ。こういう思い込みの強さも女性に警戒される要因だと思う。
ハッキリ書くが、モテない男性を女性があまり相手にしたくない理由は、互いの興味・執着度合いがアンバランスすぎて怖いからというのもある。振られることへの心の耐性もないから、何が起こるか分からない。きちんとパートナーシップを築いてきた経験があれば、付き合う前に振られることなんてそよ風程度のことだと理解できているはずなのだ。切り替えも早いし失恋カウントもしない。男性の場合、セックス経験というより、自分の感情が動いた交際経験の有無が一番モテに影響するのではないだろうか。イニシエーションが終わっていない者は延々と警戒され続け、チャンスさえ得られない負のスパイラルに陥る。
なぜコーチングを??
私も当然この疑問を持ったのだが、同時に彼がコーチングを介した上下関係でしか人と関われないのではないのかと思え、見ていてすごく悲しくなってしまった。対等な存在として横軸でどうしても繋がれない。何かコミュニケーションにフォーマットを適用しようとしているように思えるのだ。実践は全くできていないものの、心理的効果について知識としては持っていることから、彼自身が人間関係に悩み、苦しみ、もがいてきた過去があるように思う。こういう人はどうすればいいんだろうな。自分で考えることもできず、自分が上だと認めた者以外の言葉はスルーする人。ちょっとわかんないや。
Mr.J

ショーの全体を通して彼は意味不明だ。ルールもミッションの内容も非論理的でツギハギだらけ、ペナルティの取り扱いにも一貫性がない。時折それっぽいセリフを決め顔で断言するのが印象的だが、これを観ながら私は石丸伸二を思い出していた。大げさなBGMを背負って決め顔で断言。時間がない我々の脳はこういう一見力強く正しく感じられてしまうショート動画にとても弱い。「こんなに自信満々なんだから正しいんだろうな…」彼はそんな脳の隙を完全にハックしている。
私が思うに、彼には叩き上げてきたリーダーシップのようなものがなくて、頼りにされてきた者の所作ではないというか、頭も弱そうで「ちっさ」としか思わない。彼はひたすら「強者を模倣し、勝ちの演技をしている者」なだけなのだが、その雰囲気だけで強引に持っていこうとする。
それは彼の詐欺師スキルが優秀だとかそういう話ではなく、対象者の脳がいい感じに弱っているのだ。半数がポルノ脳に侵され、オナ禁を課した上でさらに身体を必要以上に酷使させていたのは全部繋がっている。やり口が軍隊のそれと同じで、洗脳の知識がある可能性が高くとても危険だ。特に「何がペナルティに当たるか分からない」というのはDVの精神支配と全く同じで、常に緊張を強いて疲労を蓄積させ思考力を奪う。ちょっとエグいが、新堂冬樹の「殺し合う家族」が読めそうなら読んでみてほしい。支配のフルコースと人間が壊れていく過程が詳細に描かれている。
特にMr.Jに憧れてる人は気をつけてほしい。100万円プレゼントをリツイートした人達と完全に同じ。頭弱いカモリストに入れられてるから、次々と詐欺師が来るよ。
彼は目が弱い。本当に「モテる」のかなぁ…この人。デート動画が過去話題になっていたようなので私も確認してみたのだが、終始会話が上滑りしていてマジでしょうもなかった。どうにも女性からグイグイ来られているという雰囲気もないし胡散臭い。
とは言え、ある程度は「ウケる」のかもしれない。というより誘いを断られにくいのかもしれない。自信がなさそうで弱い小物だと女性なら見抜けるし、モテるイイ男の看板を背負う以上、滅多なこともダサいこともできないので安全だ。暴力もストーカー化もないなら、なんと使い勝手の良い後腐れのない手足付きディルドであることか。
最終話も相変わらず何のためにやってんだか分からないまま長距離を歩かせていたが、メンバーが運ばされているトランクの中身は空だろうなという予想は当たった。だって、それしかコーチっぽさを演出する手段がないから。やるだろうなと思ったらやった。こういう運んでいたのは本質でした、みたいなやり口は表現物ではやり尽くされていて、意外性があって面白かったものは映画としても最高の「The Walker(2010)」が思い出される。つまり、今更こんなレベルでやられちゃうと、おばちゃん共感性羞恥で吐きそう。
とは言え、とは言えである。制作陣はおそらくわざとやっているよね。笑いものにしたい本当のターゲット、実は一番痛いMr.J自身だと思う。
徴兵制はどこから?それは男磨き界隈から
穿ちすぎかもしれないが、昨今の政治情勢からして彼の存在が利用される可能性がある。「身体を鍛えて強くなれば全てが手に入ってうまくいく!!」というアホみたいなメッセージでもポルノで溶けた脳にはよく効く。
何の根拠もないが、感覚的に徴兵制は10年以内だと私は見ている。それは例えば韓国のように軍隊に配備されてしごかれるというイメージではなく、かなりソフトなラインから攻めてくるだろう。例えば大学入学や就職の際に徴兵や徴農が課されたり、免除点(下駄)や奨学金が設定されて有利になったり。当然対象でない女性は合法的に排除できて一石二鳥だ。そして、現在まさに高校生の扶養控除の廃止が検討されているのはすごく怖くないだろうか。大掛かりな経済的徴兵はもういつでもできる。
マウント
だいたいはしょうもない理不尽恫喝で混乱させて洗脳を深めていくのだが、分かりやすくマウントを取るシーンが、Mr.Aへの声かけ指南だ。女性にとっては迷惑なだけだし意図がわからない。そもそも成長させる気なんてなかったんだろう。そして何より、この迷惑行為を放送に乗せ、レッスンとして問題ないかのように扱ってしまうAbemaの倫理観は一体どうなってるんだ。
Mr.JとMr.Aを失礼ながら比較させてもらうが、容姿では系統は異なるが同等レベルではないだろうか。ただ、ナンパとなると話は変わってくる。明るい髪色と甘めのマスク、そして自身で発信しているという幾ばくかの信用を加味すると、成功率はMr.Jに軍配が上がりそうだ。ナンパに不慣れなMr.Aはスマホ時代に道を尋ねるという昭和テクニックを使用してしまうほどに初心だった。こういう無意味なことをさせて心を折り、上下関係を再認識させることを目的としたミッションだったと思う。
そしてもうひとつ個人的に特徴的だったなと思うのが、ライザップ回転でのスペック紹介場面だ。ここで水着ではなく、局部のサイズが見て取れるボクサーパンツを選択したのは、Mr.Jとスタッフ、どちらからの提案だろうか。まるで必然性がなく意図的なものだと私は思う。私も目が行ったことは認めるが、誰がどういう感じだったかという情報は全く思い出せない。多くの女性はそうなのではないだろうか。せいぜい腹が出ているのと同じテンションで「出てるな」と思うぐらいのものだ。
ここからは想像でしかないが、あれは男性視聴者に向けての「ハイ、これが今回のオモチャ(生贄)ですよ」というアピールなのではないだろうか。結局、男が自分より下の者を見て安心し笑うという快楽を得るための番組なのではないだろうか。だって女性からしてみると終始不気味で怖すぎるのだから。
そして、初っ端に身体を剥き、お前は客体化されジャッジされる対象だと心を折る。支配を開始する前の軽い準備運動であったことは疑いようがない。
Mr.T

何があったかは分からないが、苦しい思いをして貯金したから、望んでもいない独立のために使いたくないというのは、当たり前の感情だと思う。
「実家を出て自立しろ」はひと昔前の価値観で、この先が見えない時代に気が進まない冒険をする必要もない。仲が良い家族の重要性は今後さらに高まる。
一番気になったのは無理やり食事をさせられるシーンで、これは明確に暴力だったし許容できない。また、Mr.Jの「弱いマインド持ってると弱い体になる。弱い体を持ってると弱いマインドになる」というアホ丸出しの発言には心底ムカついたので、心の絶禿ノートに「10年後にこめかみからM字の角が生える」と追記しておいた。Mr.Jの毛根も必ず処される。合掌。
彼自身についても色々ツッコミどころもあったような気がするが、他の強烈メンバーの影に隠れて、今となってはそこまで言及したい何かもない。
そうだなぁ…中国ドラマは何が好き?おばちゃんが一番覚えているのは「宮廷女官 若㬢(じゃくぎ)」かなぁ…人間が蒸し肉まんになるシーンはモザイクまでかかってほんと衝撃だったよねぇ…
ああ、そうそう、ロイズのシュトーレン食べやすくて美味しいよ。
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Mr.A

昨今はリアリティショーへの出演を活動の足がかりとして割り切っている者が多いが、彼もその一人だろう。彼とMr.Sはおそらく信者ではない。
彼はNetflixの「彼氏彼女いない歴=年齢、卒業します」へ応募した方がキレイ売りできて良かったんじゃないだろうか。何を目指している人か知らないけど、男磨き界隈への認知で満足できるのだろうか。それとも高学歴非モテというギャップで引きが強いだろうから選んだだけだろうか。それなら、要領いいなとは思うが予後が悪くないか。
彼の発言で気になったのは、「他のところでやってきているから、彼女ぐらいできるだろう」「ひとりとキスまでできました(最終話での事後報告)」がある。努力の自負は結構だが、全ては自分のためにやってきたことであって、相手の幸福には何ひとつ寄与していない。女性は東大合格の景品じゃないし、経験をカウントしてしまうその精神性は今後もずっと尾を引くと思う。
Mr.S

最終話で空のトランクを指差しながらMr.Jがドヤ顔で「お前らが手にしたのは経験だよ!」と言い放つのを冷めきった目で見つめる様子がシュールだった。
彼は世に出ることを目的にMr.Jをうまく利用しており立ち回りが抜群だ。リアリティショーをよく理解している。
変なところもいっぱいあったような気がするが、「モテたいから来てない」「殴り合うのが男磨きなんですかね?」とまっとうな疑問をぶつけたり、勝手に失恋して落ち込むMr.Yに歌をうたってあげたりと良いシーンが続く。当初はガチャガチャしていたような気がするんだが、髪色も落ち着いた今となってはマトモに思えてくるのが不思議で、今回唯一の出演成功者ではなかろうか。
Mr.G

自分に似合うものよく知ってるなーという印象。なぜかもうほとんど覚えていない。
Mr.Ry

イラストはラーメンマンみたいになっちゃったけど、出演者のなかで「モテるだろうな~」と思ったのはこの方だけ。会話が一番さらっとしていて力みがなく、変身後のファッションショーを観覧するときの姿勢でわかる。
Mr.Ra

皆さん、2話をご覧になりましたか…?「ランボーさんが用意したのはこぶた!!」の強烈ナレーション。Mr.Raの肩でスヤスヤ眠るツルツルのこぶた、召されとるやんけ。挙げ句吊るされ、焼かれ、もう一回召されとるやんけ。
今年はNetflixのクライムシーン・ゼロでも衝撃受けたし、傷心が続く。
女にモテたいなら女に聞けば?
お粗末な手法ではあるが、Mr.Jがモテを目指した男磨き()をコーチングしているのは分かった。まぁ、それはそれとして、「男を磨くと女性にモテる」という大前提はどっから出てきたんだ?視聴した女性の大部分が白けてポッカーンなのではないだろうか。やってることに女性は全く関係ない。君等の筋肉は女性の幸福に1ミリも寄与しないが??
そもそも、なぜMr.Jに認められることが、女性に認められることと繋がるんだ。理論は破綻しているのだが、Mr.Jにとっては女性がNPC(ゲームに配置されたあらかじめ設定されたセリフを延々と繰り返す、意思も感情もない存在)に過ぎないので、本人の中では矛盾がない。彼はそもそも女性に人格や拒否権を認めていないのだ。「俺はこれをやったんだから、与えられるべき」とナチュラルに考えているのである。
とは言え、女性にモテたいのに女性に指南を仰がず、Mr.Jに光明を見出してしまうような頭の弱さだからカモられちゃうんだろう。あのね、Mr.Jにとって理論が正しいかどうかなんてどうでもいいの。むしろ効果がないけどやった感がある方がいいの。延々と信者から金を絞れるから。彼がずっと言ってる「もうちょっとだ」「頑張ってた」は、承認に飢えた思考停止に抜群の効果をもたらす。
if こぶたの男磨き
仮に私がコーチングするならこんな風だ。まず、こぶたは神聖なものとして扱い、季節のフルーツと酒を欠かすと災いが起こると叩き込む。喰ってんじゃねぇ。外見的な部分は、部屋にないのであろう鏡をまず購入させ(チャリン)、個人でスタイリスト契約するように誘導する(チャリン)。次に思考や行動についての改善は「女の本音を聞かせる」一択だ。(チャリン)(チャリン)。
そもそも、男性は女性の本音を聞く機会が少ない。音としては聞こえていても都合の悪いことはスルーする「嫌知らず」ということもあるが、それ以前に女性はあまり本音を発信しない。だって、弱い男はキレるから。どつくから。殺すから。何故他人にそんなリスクを冒してまで施してやる必要があるんだ。伝えたところでどうせ恨まれてしまうだろうに?
性的技法については、真面目なスクーリングがあってもいいんじゃないかと思う。セックスが上手くなりたい男性は相当数いると思うし、パートナーのスキルをどうにかしたい女性はさらに多いだろう。安全で快適なセックスの広がりは男女ともに利益がある。現セックスワーカー達がMr.Jなんかを蹴散らして、この潜在市場の巨大なパイを総取りできたらいいのになと夢想してしまう。
講義で実践までする必要はなく、人形を使えばいい。そもそも、女性に触れる強ささえ理解できていない男性が多いのだから手を触らせるだけで十分だし、もうそういう機器を製作してしまうのもいいかもしれない(チャリン)。相手に分かるように手や体を清潔にする過程をわざと見せるとか、そういう基礎的なマナーも知らないバカは多いんじゃないか?いくらでも授業内容は思いつくし、この分野は金の匂いがする。(チャリン)(チャリン)。
後、どうでもいいけど山に登れ。山はいいぞ。個々人の体力差やペース配分、色んなことが学べるし何より楽しい。男磨き界隈はセックス目的の短期決戦なので、女性からすると会話に切迫感があり息苦しい。男性自身も作業感が強くて楽しくないんじゃないだろうか。山はリラックスしながら、長い時間をボソボソ喋ったり沈黙したりと、とにかく皆好き勝手に喋りたいことを適当に喋っているし、静かだなと思えば羊羹食ってたりする。体力に影響するので誰もテンション高くおもてなし会話なんてしないので、ほんとに楽だ。無理やり恋愛工学をぶん回す癖をつけてしまう前に、まず人間に向き合う訓練をした方がいい。そりゃ中にはクズもいるだろうけど、私自身は山でカス男に出会ったことがないのよね。山はいいぞ。
Netflix「彼氏彼女いない歴=年齢、卒業します」
比較するのも申し訳ない気がするが、Netflixで放映された、交際経験のない男女を集めたリアリティショーについて語ってみたい。私は数話で離脱してしまったので見届けてはいないのだが、その理由が割と参考になるのではないかと思う。
企画自体は良かったと思うし、経験のない者をからかったりせずに、スタイリング改善など前向きな変化を取り入れ成長させていく様子も微笑ましかった。男性がマノスフィアに取り込まれる前に道を提示するという、良い作りをしていると思う。私が離脱したのは極めて個人的な感情だ。
なんというか、「女性と関係性を築いたことがない男をゼロから育てるなんて、どういうボランティアさせる気なん?」と思ってしまったのだ。
恋愛経験がないと言っても、男性と女性では意味が全然違う。女性は幼少期からかなり細やかな同性間コミュニケーションを実践してブラッシュアップし続けている。その呼吸が出演男性陣には全く無い。交際経験がないと男性がそれを学ぶ機会がないのだろう。観察力、洞察力、表現力、その全てがヤバい。
私は「愛は観察力」だと思っているので、それができないやつは最下層クズ認定している。そして下品な表現になるけれど、「お前絶対下手だろ」と思っている。
「女は感情的、言葉にしてくれないと分からない」と聞く気がないだけなのに言語化の重要性を説く男性をよく見かけるが、言語化の負担を女性に押しつけ、自分は当然のごとくジャッジする側に回るという傲慢さも腹ただしいし、やっぱり「下手に違いない」と思っている。
だって考えてもみてほしい。スイートスポットにアクセスがあったとき、「そうそう、その周辺を時折緩急と角度をつけながら、情熱的な切羽詰まった表情で、愛おしそうにキスも忘れず、両手を上手く使いながら並列処理は組み合わせを複雑に、まだまだ数分頑張ってくれたら階段登っていけるかもね。今?ようやく地下から出れそうなとこかな」とは言語化しないよ?目の前の存在の表情、体温、息遣い、匂いの変化、あらゆる観察力がないと深い交流なんてちゃんとできる訳ないやろ。アホか。
で、何の話でしたっけ。書くのも飽きてきたし眠いので唐突ですがこの辺で。

