宅建試験2025
はじめに
実は去年ひっそりと宅建試験を受けていた。これはいわば祭りで、合格発表日ではなく、試験日が一番盛り上がる。色んな大手から採点速報が出るので、皆で一晩中一喜一憂するのだ。去年は奇問が多かったこともあって、設問に出てくる変人についての大喜利が盛り上がって楽しかった。その後の合格通知が来る頃には受験者も落ち着いてしまうので、私もなんだか喜ぶ瞬間を逃したような腑抜けた思い出しかない。
去年試験勉強を始めたのが、ちょうど6ヶ月前のこの時期だったので、今後受験を考えようかなと思っている方向けに書いてみたい。
きっかけ
子供の頃に母親が宅建の勉強している姿を見たことがあって、自分が年齢を重ねるにつれて、3人の子育てをしながら資格を取るのは相当大変だったんじゃないかと思うようになり、その一端を体感してみたいと前々から思っていた。
また、近年落ちてきている記憶力を鍛え直したかったというのもある。中年の脳はヤバい。漢字も忘れていくし、本当に人の名前が出てこなくなってきた。
いつかいつかと思いながら億劫で勉強するのを避けていたが、たまたま10歳の少年が宅建合格を果たしたという動画を見たことで火が着いた。「私は子育てもしてないし、なんとか頑張れるかも!」
勉強期間とテキスト
勉強期間
ちょうど6ヶ月前から前提知識ゼロの状態から始めて、仕上がったのが9月初旬頃。あと一ヶ月もこの記憶を保つのしんどい…となったので、5ヶ月でピークと試験日をぶつけるのもいいかもしれない。
法関係の資格はこれが初めてだったが、完全独学でなんとか一発合格できたので、高額なテキストを買ったり、予備校にまで通う必要はないんじゃないかと思う。
テキスト
みんなが欲しかったシリーズで揃えた。
- 2026年度版 みんなが欲しかった! 宅建士の教科書
- 2026年度版 みんなが欲しかった! 宅建士の論点別過去問題集
- 2026年度版 みんなが欲しかった! 宅建士の12年過去問題集
- みんなが欲しかった!宅建士の直前予想模試 2025年度版(※2026年版は未発売)
購入したテキストで不要なものはなかったが、あえてコストカットするなら、論点別過去問題集は省いてもいいかもしれない。ただ、いきなり過去問にいくと、訳わからんので心折れちゃうかも。
参考WEBサイト
- 宅建みやざき塾
宅建の動画系はたくさんあって目移りすると思うが、「合格しましょう!」の決め台詞が気に入ったのでみやざき塾だけを視聴していた。
勉強方法
Notionにスケジュールして、毎日淡々とこなしていった。とある女性が宅建は合格率が決まっているので、「上位15%に入る努力を自分はしているか」と問いかけて勉強していたと言っていたので、私もそれを心に刻んで進めていった。
初期
教科書と論点別過去問題集を使って、D(1日後)/W(7日後)/M(1ヶ月後)法で回転させた。スケジュール管理はNotionでやった。
これをやると、新規、昨日の分(D)、先週の分(W)、先月の分(M)という具合に、1ヶ月回す頃には最大4チャプターを勉強することになる。
中期
8月頃から12年過去問題集をガンガン回転させた。最初は30点台でショボショボだったが、2回目以降は割と点数が上がる。初回に解説を読み込んで理解するまでが時間を食った。
また、理解度を高めるために、時折ChatGPTを使って質問をよくしていた。特に権利関係はとても助けられた。
直前期
過去問でひっかかった部分と予想模試集を回転。得点源の統計問題が過去問では省略されているので、予想模試系は何か一つ買ったほうがいいと思う。
分野ごとにノートを作成することはなかったのだが、混ざりやすい知識などはノートにしていて、直前期はそれをどんどんブラッシュアップするようにしていた。


本試験
私はちょっと無知だったのか、普通に問1から解いていったのだが、後半から解いていく人が多いみたいで、これは後から知った。確かに過去問を解いていても、最後の数問はやたらチョロイなとは思っていたのだが、あれが5点免除の問題らしい。
実は本試験直前には、もはや仕上がりきっていて、なんならピークを過ぎて知識が抜けるのが怖い!というような状況になっていたので、気の早い合格気分でウキウキだったのだが、蓋を開けてみると、本試験は辛かった!!
過去問はほぼ間違いがなくなっていたので、46点ぐらいで合格するかな、難しくても43点かな~なんて浮かれていたのだが、試験後は青ざめた。嫌だ!また一年勉強するなんて!!もう全て忘れてしまいたいのに!!という気持ちでいっぱいだった。結果、自己採点36点(33点以上で合格)でギリギリの合格を果たす結果になった。
私なりの工夫
中年に小学生のような脳の若さはないが、書けなくても漢字は読めるし、分数だってできる。そして科学がある。私はまず、独学大全の記憶法を幾つか確認してから勉強を始めた。DWM法を使ったのもそのためで、とても有効だったと思う。
また、分からないところや臭い部分は、極限まで自分の脳で思い出すようにしていた。結果思い出せずとも、徐々に負荷が軽くなっていくのを実感した。
独学はその名の通り孤独で成長度合いがよく分からないので、過去問を回す時は、日付・時間・点数を必ず記録するようにした。記憶の強化度合い、抜け具合が確認できて助かった。
さいごに
別に宅建の資格を使って何かをするでもないのだが、中年の脳トレには資格試験も悪くなかったなと思う。機会があったら、また何か挑戦するかもしれない。
母に「なぜ資格を取ろうと思ったの?」と尋ねたことがある。母は「勉強する姿を見せたかった」と言っていた。そして母は現在も何かしら学ぶことを止めない。なんともこれがズシリと来るのだ、今になって。確かに、子供の頃に見た親の姿というのは、ずっと残っているし励まされることが多い。
私は飽き性なので、気分転換に新しく何かを始めることも多いのだが、そういうことに全く躊躇がないのは、親のそういう姿を見てきたからかなと思う。いい贈り物をもらったと思う。
子育て中は忙しいし余裕があるはずもないだろうが、本を読む、何かを創る、丁寧に作業をする、夢中になる、そういう心地よい時間を大切にしていると、ちゃんと子供の記憶には残っているので安心してほしい。
それでは、受験される方頑張ってください。